「本物のようなウソ」を自分や他人につき続ける

人は、自分にも他人にもウソやいいわけをすることに多大な時間を使っています。しかし、ウソなのか本当なのか、自分にも他人にも分からないことも多いのです。

「まるで本物のようなウソ」を自分にも他人にもつき続けることによって、自分の本心を見失います。

他人を効果的に欺くには、自分も騙されている方が都合がいいからです。私たちは、生きていく上で自分が豊かになる選択をしているつもりでいますが、実際は違います。

・旅行資金が溜まったら海外に行こうと仕事を頑張って、すでに5年経っている。

・最高のパートナーが欲しいけど自信がないので、とりあえず身体を鍛えて早1年。

・ビジネス書やセミナーで勉強し続けて、万年起業準備中。

・やりたい事探しをずっとし続けているが、これというものがない。

あなたは、本命の行動ではなく、「代替の行動」に時間とお金を浪費して、満足した「フリ」をしているために、いつまでも本命にたどりつけないのです。

そして死に際にやっと思い出すのです。「ああ、あれをしておけばよかったな……」と。

 

※本稿は『あっという間に人は死ぬから「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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あっという間に人は死ぬから「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方(著:佐藤舞(サトマイ)/KADOKAWA)

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