「なぜ大人になると時間の流れが早くなるのか?」「1年たつのが早くなった」そう感じている全ての大人へ、統計のプロが教える「時間の正体」。仕事や家事に忙殺されて「満足したフリ」をしていませんか?データ分析・活用コンサルタントであり、登録者38万超『謎解き統計学サトマイ』YouTubeチャンネル運営している、佐藤舞(サトマイ)さんが、充実した時間の取り戻し方を提案する著書『あっという間に人は死ぬから「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』より一部を抜粋して紹介します。
コーピングとは?
死、孤独、責任には、不安が伴います。目に見えるものではないので、底知れぬ「漠然とした不安」として、心理的な苦痛(ストレス)が生じ、この不安を何かで紛らわそうとします。
心理学では、ストレスに対する意図的な対処のことを「コーピング」といいます。3つの理に対するコーピングの例を見てみましょう。
《3つの理の不安を紛らわせる行動》
(1) 死の不安:何かに没頭したり熱中して悩まないようにする
(2) 孤独の不安:友人やパートナーを求めて寂しさを紛らわせる
(3) 責任の不安:他人に決めてもらうことで責任を回避する
これらはよく見られる、いたって普通のコーピングです。人は、日頃からこのようなコーピングを繰り返すことで漠然とした心理的苦痛を回避しています。
人生をやりすごすための合理的コーピングといえるでしょう。