「ニーバーの祈り」とは
アメリカには、次のような言葉があります。
「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。
一日一日を生き、この時をつねに喜びをもって受け入れ、困難は平穏への道として受け入れさせてください。これまでの私の考え方を捨て、イエス・キリストがされたように、この罪深い世界をそのままに受け入れさせてください。
あなたのご計画にこの身を委ねれば、あなたが全てを正しくされることを信じています。そして、この人生が小さくとも幸福なものとなり、天国のあなたのもとで永遠の幸福を得ると知っています。アーメン」
これは「ニーバーの祈り」といわれ、アメリカの神学者であるラインホルド・ニーバーが作者であるとされており、今でも多数の書籍に引用されています。
「変えることができないもの」とは、親鸞がいうところの、「煩悩の苦しみ」のことで、「変えるべきもの」とは、「死後が暗い心の病」であると解釈することができます。