充実した人生(写真提供:Photo AC)

「なぜ大人になると時間の流れが早くなるのか?」「1年たつのが早くなった」そう感じている全ての大人へ、統計のプロが教える「時間の正体」。仕事や家事に忙殺されて「満足したフリ」をしていませんか?データ分析・活用コンサルタントであり、登録者38万超『謎解き統計学サトマイ』YouTubeチャンネル運営している、佐藤舞(サトマイ)さんが、充実した時間の取り戻し方を提案する著書『あっという間に人は死ぬから「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』より一部を抜粋して紹介します。

人生の向き合い方と苦痛への処方箋:3つの原則

充実した人生の過ごし方と、生きていく上で生じる心理的な苦痛(ストレス)をなんとかしたいという悩みは、今に始まったことではなく、お釈迦様の時代からアリストレスやプラトンなどの古代哲学者、現代の科学者まで、約2600年の歴史において、膨大な論考と研究が行われてきました。

時代によって少しずつ考えは変わりますが、これまで歴史上の智慧人が出してきた、人生の向き合い方と苦痛への処方箋は、大きく3つの点で共通する考えがあります。

1つ目は、変えられないものと変えられるものを区別せよ、ということ。

2つ目は、人生に対して主体的に参加せよ、ということ。

3つ目は、人生に苦は必要である、ということです。

この3つは、充実した人生を過ごすうえで、外れてはいけない原則です。ひとつずつ見ていきましょう。