【Q】「実家の片づけ」が気がかりです

A 重要書類さえ確認できたら、諦める覚悟も必要です

昨年12月、実家でひとり暮らしをしていた父親が93歳で他界しました。するとまず困ったのが、銀行口座や保険・年金などの重要書類がどこに保管されているのか、わからなかったことです。膨大な量の家具や道具類をどう処分するかも悩みの種に。

私の場合スタッフの力を借りて貴重品とそうでないモノに分け、残ったモノは専門の業者に処分してもらいました。

親子で力を合わせて生前整理を行うのが理想ですが、「死後は子どもに任せる」「モノを捨てたくない」と考える親世代も少なくありません。無理に片づけると親子間で衝突が起こるので、重要書類の保管場所を確認できたら残りはよしとする。

また、介護のために通う実家が汚くてストレスを感じる人もいるでしょう。その場合、実家の片づけは諦めて、自分の家を整えることに集中すること。自宅が片づいていないと心身が休まらず、体調を崩してしまうからです。

実家の片づけ問題をいい機会と考え、ご自身の生前整理についても家族と話し合っておきましょう。