まずは思いやりの気持ちから
仏教の教えの根本には「慈悲」があります。
慈悲の「慈」は、生きとし生けるものの幸福を願う心、「悲」は、生きとし生けるものが苦しみや困難から解放されることを願う心です。
つまり、慈悲とは「生きとし生けるものすべてが苦しみから解き放たれ、幸せになれるように」と願うことです。
行為や言葉を含めて優しさであると思いますが、まずは思いやりの気持ちから始めてみませんか。
※本稿は、『「し過ぎない」練習』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
『「し過ぎない」練習』(著:枡野俊明/クロスメディア・パブリッシング)
私たちは日々、何かを「し過ぎる」ことで、知らず知らずのうちに心をすり減らしています。
でも、ほんの少し意識をはたらかせて「し過ぎない」ことを心がけるだけで、私たちはもっとラクに生きられるのではないでしょうか。
本書では、「し過ぎない」ことの大切さに焦点を当て、適度なバランスを見つけるヒントをお伝えしていきます。