まずは思いやりの気持ちから

仏教の教えの根本には「慈悲」があります。

慈悲の「慈」は、生きとし生けるものの幸福を願う心、「悲」は、生きとし生けるものが苦しみや困難から解放されることを願う心です。

つまり、慈悲とは「生きとし生けるものすべてが苦しみから解き放たれ、幸せになれるように」と願うことです。

行為や言葉を含めて優しさであると思いますが、まずは思いやりの気持ちから始めてみませんか。

※本稿は、『「し過ぎない」練習』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

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