「やれるだけやった…。そう思うことにします」

「自分にできること」を模索し始めた主人公・さとこは団地内の集会所を住民が自由に使えるスペースにできないかと考えるように。しかし費用面の問題もあり、理事会からは計画を却下されてしまいます。

すると落ち込むさとこに、パート先のデザイン事務所代表・唐が地域の補助金を頼る方法を提案。さとこの計画は少しずつ前進を始めます。

一方の司。山中にて施設を抜け出して迷子となった高齢の男性と出会い、助けることに。

男性を前に、よく徘徊していた自らの祖母に対して「戻ってこなければいいのに」と感じた、という思い出を語りつつ、自分のような人間に誰かの世話をする資格があるのかと自問する司。すると男性は「気にすんな。いいんだよ。一郎、お前は悪くない」と告げ、司の表情は明るくなります。

(『しあわせは食べて寝て待て』/(c)NHK)

それから施設の担当者に男性を預けた直後、司のスマートフォンにさとこからの着信が。

さとこは友人からの「愚痴を聞いて欲しい」という頼みを断ったことを説明。続けて、冷たい人間になった、というのではなく、やっと自分を大切にできるようになったのだと話し「やれるだけやった…。そう思うことにします」と伝えます。

対して司は電話口で「はい」とにこやかにこたえるのでした。