ツンデレではなくツンツン
智恵内子は普段はお風呂屋さんのおかみさんです。衣装合わせの時に、監督さんや演出家の方から「ツンデレではなく、ツンツンなおかみさんです」と説明がありました。男性を立てて女性は一歩下がる時代ですが、手綱をちゃんと握っている芯のある女性。狂歌の会は、身分を超えていろいろな方が集まる場だからこそ、愛を持ってサークル活動のように狂歌を楽しんでいるし、ユーモアのセンスも必要。ちょっとキレのある感じで演じてほしいということでした。
あまり資料や文献が残っていない人物ですが、30代半ばという設定ですし、お風呂屋さんを経営しているので落ち着いた部分もあるでしょう。ユニークな歌を詠んでいますから、茶目っ気もある女性だと考えています。
ツンツンした部分と狂歌の会で羽目を外して楽しむような一面とのギャップも演じられたらいいと考えています。プレッシャーもありますが、みなさんが想像を膨らませられるキャラクターになるよう手探りで頑張っています。
ドラマ出演は2回目ですし、現場のしきたりがわからず戸惑うこともあります。歌の現場では、マイクのオンオフは音響さんがやってくださるのですが、大河の場合は着物にマイクが仕込まれていて自分でスイッチを入れる。分からないことが多くあたふたです。小物管理も自分でやりますし、いろいろとびっくりしています。セットは作り込まれていて素晴らしいです。