誰かを困らせようとしているわけではない
《お助けアドバイス:あくまで病気の症状だと理解して》
それまで普通にできていたことが、できなくなった親の姿を見るとつい、「怠けているんじゃないか」「たまにしか来ない、自分たちへの当てつけか」などと、ネガティブな感情がわいてくる人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここでご紹介したことは、病気の症状かもしれないという理解がまずは必要です。
決して、年老いた両親が、誰かを困らせようとしているわけではないのです。
だからこそ冷静に、今起こっていることを客観的に記録してみましょう。
医療機関や介護サービスと連携することで、認知症高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けることができる時代です。
親の介護について、真剣になりすぎて思い詰めるのは賢明ではありません。
「自分がやらなくても、誰かがやってくれる」
それぐらいの心の余裕を持つほうが、結局は、親との良い関係を続けることができると思います。
※本稿は『無気力・かたくな・マイナス思考etc.【マンガで解説】認知症の人の気持ちと接し方がわかる本』(大和出版)の一部を再編集したものです。
『無気力・かたくな・マイナス思考etc.【マンガで解説】認知症の人の気持ちと接し方がわかる本』(著:夢はるか、監修:小坂直樹/大和出版)
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