久しぶりに、実家の両親に会うと…(写真はイメージ/写真提供:stock.adobe.com)

「何度も同じ話を繰り返す」「物をため込む」「すぐに怒り出す」「トイレに行かない」…もしかしたらそれは、認知症のサインかもしれません。現場を知る介護エキスパートだからわかる、認知症のサインとその接し方、改善のヒントをまとめた書籍『無気力・かたくな・マイナス思考etc.【マンガで解説】認知症の人の気持ちと接し方がわかる本』から一部を抜粋して紹介します。

帰省で気づく【認知症のサイン3選】

帰省の時期、久しぶりに、実家の両親に会う人も多いかもしれませんね。

1年ぶり、または数年ぶりに会う両親の姿に、「あれ!なんか変だぞ」と感じることもあるでしょう。

それが、誰にでもある正常な老化現象なのか、あるいは認知症の初期症状なのか気になるところです。

そこで、帰省で気づく代表的な認知症の初期症状をご紹介します。

 

《初期症状1:身の回りの管理ができない》

こんなことはないでしょうか?

・捨てられない不用品(ゴミ)が増えている・薬の飲み残しが多い・財布が小銭でパンパン・料理の味付けがうまくできない

などなど、認知症による記憶力や判断力の低下によって、以下のようにさまざまな身の回りの管理が難しくなってきます。

ゴミ収集の日を忘れてしまい、ゴミがたまっていきます。

薬を飲んだかどうか覚えられず、飲み残しがどんどん増えていきます。

買い物はすべてお札を出すので、小銭がたまるばかりです。

さらに、慣れた料理もうまくできなくなってきたら、認知症の可能性を考えたほうがよいかもしれません。