この作品に関わることで、初めて戦争花嫁という言葉を知りました。「戦争」と「花嫁」という言葉にギャップを感じましたし、少し緊張感を覚えました。

言葉は人から生まれるものなので、そこにどういう思いがあってその言葉が生まれたのか背景を知ろうと思いました。

(撮影:本社・武田裕介)

桂子さんやいろいろな方のお話を聞いて、「戦争花嫁」という言葉には、当時の誰かのネガティブな気持ちが反映されていたのだと感じました。場合によっては悲しく響く言葉ですが、桂子さんとフランクさんには愛があった。戦争という苦しい時代を超えて、愛しあった人たちがいたからこそ、私たちは生まれることができたんです。この作品をきっかけに「戦争花嫁」という言葉の背景にある強い愛の物語を伝えなければいけないと改めて思っています。