――劇中で、英語のタイピングを勉強した桂子は米軍オフィスに勤めます。ある事件をきかっけにフランクと親しくなった桂子は日本で同僚から誤解され軽蔑の対象となりました。フランクと結婚して渡米した後も人種差別にあい、苦しい思いをします。 

(撮影:本社・武田裕介)

差別は今に生きる私たちも身近に感じられるテーマではないでしょうか。悲しいことですが、日本の現状では戦争はないけれど差別はなくなっていません。

自分の中でも答えと言えるまでにはなっていないのですが、人はわからないことは恐れてしまうことがあります。恐れや不安といった感情が生まれてしまうのは仕方がないのかもしれません。それでも、自分の気持ちのままに行動を起こして、他人を傷つけていいものではない。

誰かを傷つけるのではなくて、何で自分がそういうふうに思うのか、自分のことをより深く知るきっかけとして、その感情を使えると平和な解決に繋がっていくと思っています。