血管の老化は突然死の引き金になる

問題なのは、老化してきた血管を放っておくことです。

そのままにしておくと、血管の劣化はどんどん進行します。そして、先ほどの役割を十分に果たせなくなるだけでなく、突然死に至る病を発症するリスクが跳ね上がってしまうのです。これがボロボロになった血管のとても怖いところです。

突然死とは病気を発症してから24時間以内に亡くなることで、決して珍しいものではなく、亡くなる人の10人に1人が突然死といわれます。

その約6割が心筋梗塞、心臓性突然死、大動脈解離・大動脈瘤破裂などの心血管疾患、約2割がくも膜下出血、脳梗塞などの脳血管疾患です。要するに、突然死の約8割が血管の異常に起因するということです。