親・きょうだいに相談する割合が低い

この特徴はたまたまの結果ではない。5年前にも同じ対象地域で同じ設問の調査が行われたが、「夫婦」という回答は、日本の場合、60.4%と2番目に高い台湾の47.3%を大きく引き離していたのである。

日本の回答では、「友人・知人」は13.7%で2番目の高さとなっており、他国と比較してもそう低いわけではない。むしろ、親・きょうだいに相談する割合が低い。11地域の中で「父親」は最下位、「母親」、「きょうだい」は下から2番目の割合になっているのである。

『統計で問い直すはずれ値だらけの日本人』(著:本川裕/星海社)

日本以外では、韓国では「友人・知人」の割合が非常に高い点、また米国では「夫婦」の割合が29.8%と、11地域中、最下位である一方で「母親」が18.0%とベトナムに次いで高い点などが目立っている。

米国の回答については、後段でもう一度ふれるので覚えておいて欲しい。