1000年以上連綿と続く人々の祈り

いざ上陸すると、島を囲むように並ぶ分厚い壁や、残された砲台が目に入ります。百年戦争の時代には要塞として、フランス革命では監獄として使用された歴史が刻まれているのです。

島の中心にあるのは巨大な修道院。複数の礼拝堂や教会などが岩石部を囲むように作られています。特に美しいのが、最上階にある空中庭園と回廊。かつて修道僧らが瞑想する場所だったといいます。

地下に続く階段を下りると、礼拝堂でミサが行われていました。1000年以上連綿と続く人々の祈り。言葉にならない感動を前に、美しさを壊さぬよう、そっとシャッターを切りました。

 

モン-サン-ミシェル 地下礼拝堂のミサ
聖母30本ロウソク地下礼拝堂のミサ。現在は撮影不可であるため、貴重な1枚(撮影:富井義夫)
世界遺産登録名/モン-サン-ミシェルとその湾
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