おもしろい時代に生まれあわせたと思って……

こんなふうに、自分で自分の心を励まし、自分で自分を幸せにする、それができるのが「楽しげに生きる」なのです。

今、日本は世界でトップの長寿国になりました。人生100年時代が現実のものとなり、社会のしくみも、制度も、私たちの意識も時代に追いついていません。えらいこっちゃ、困った、困ったと、超高齢社会の負の側面ばかり見ているように感じます。

けれど、人類史上初めての、だれも体験したことがない時代を生きているのですから、おもしろい時代に生まれあわせたと思って、楽しげに生きていきましょうよ。せっかく長生きの時代になったのに、老いることを怖がってばかりなんて、もったいないことです。

※本稿は、『93歳、あとは楽しげに生きる ヨタヘロな私の心得69』(講談社)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
樋口恵子 残り少ない人生なのにみんな友達づきあいや親子関係に悩んでいて…人間関係の問題は<棚上げ方式>であの世にもっていこう【2025編集部セレクション】
樋口恵子 無謀と言われても84歳で家を建て替えたワケ。エレベーターに電動雨戸。この家で懸命に生き、いよいよになったら施設で介護を受ける選択肢も【2024編集部セレクション】
樋口恵子「料理がおっくうになり、80代半ばで低栄養と貧血に。食事の記録中、昨日食べたものは忘れても、得意料理はパッと思い出せて」【2023編集部セレクション】

93歳、あとは楽しげに生きる ヨタヘロな私の心得69』(著:樋口恵子/講談社)

「これが最後の本と思って書いたわよ~」

御年93歳のヒグチさん、80代より「今が幸せ」と言える秘訣を69の心得としてまとめました。