このままではドンヨリした「定年後」を過ごすことに…
で、これはきっと私だけの問題ではない。
定年が来て会社を辞めた途端、どう生きていけばいいのかわからなくなるサラリーマンは山ほどいる。それって結局、一人飲みができず逡巡している私と同じである。
だって肩書きを失って一人になった途端、どう世の中に居場所を作ればいいのかわからないから途方に暮れちゃうわけでしょう。
っていうか、彼らは私だ。私もこのままでは、100%そのようなドンヨリした「定年後」を過ごすことは疑いない。
いやー、まさかの事態である。
実を言えば、ずっとそのような「濡れ落ち葉」たちを冷ややかな目で見てきた。早い話が「オトコの問題」だと思っていたのだ。
家事もせず仕事以外の趣味も持たず、給料を稼いでくるというだけでふんぞり返っているから、給料をもらえなくなった途端に存在価値がなくなっちゃうんだと。
私は違うもんね。一人暮らしだから家事もできるし、ヨガとか山登りとか仕事以外の趣味もある。
定年が来ようがちっとも怖くない。そう信じ切っていた。