「運動不足」「腸内環境の乱れ」がもたらす害
「運動不足」がもたらす害
私たちの体は、筋肉を動かすことによって血液を体のすみずみにまで循環させています。日常、体をあまり動かさなかったり、これといった運動をしていなかったりすると、筋肉の動きが減り、全身の血流が低下します。当然、目の血流も悪くなって、目の病気を引き起こす原因になります。
「腸内環境の乱れ」がもたらす害
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌という腸内細菌が棲んでいます。
このうち悪玉菌が増殖すると便秘になって宿便がたまり、腸内の腐敗が進むことで血液を汚してしまいます。汚れた血液が全身を巡り、目にも流れて目の細胞の健康を損ねてしまうのです。
また、便秘によって腸に有毒物や老廃物がたまると、腸に微小炎症(慢性炎症の芽)を引き起こします。
微小炎症が起こっている部分は、血流が悪くなり、血液はドロドロになります。すると、さらに血流が悪くなるという悪循環が起こります。
白内障の患者さんは、便秘傾向が強くみられ、患者さんの眼底を見ると、眼動脈の血液がドロドロになっているのが確認できます。
近年では、目と腸には関係があり、腸内環境が目に影響を与えていることを示す研究も報告されています。
※本稿は、『緑内障・白内障は血流の改善でよくなる 黄斑変性・糖尿病網膜症・ドライアイにも効果』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
『緑内障・白内障は血流の改善でよくなる 黄斑変性・糖尿病網膜症・ドライアイにも効果』(著:山口康三/徳間書店)
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