「那須まちづくり広場」代表の近山恵子さん(撮影:本社・武田裕介)
日本全国で40年にわたり、シニアハウスやサ高住を手がけてきた近山恵子さんは、現在も「誰もが安心して暮らせるコミュニティ作り」に情熱を傾けている。価値観の違う人々が集うからこそ、「ゆるやかなつながりが大切」という(撮影:本社・武田裕介)

全国から見学者が

東京から新幹線で約90分。那須連峰を遠目に見ながら新白河駅から車を走らせること15分、静かな林を抜けると「那須まちづくり広場」の看板が現れた。ここは小学校だった校舎とその敷地を再活用した地方創生・多世代共生コミュニティ施設。

「那須まちづくり株式会社」代表の近山恵子さんが「ようこそ!」と笑顔で出迎えてくれた。校舎だった建物は天井が高く、明るい。天然木でリノベーションした居心地のいいカフェでお話をうかがう。

近山さんは現在76歳。これまでシニアハウスやサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)など数々のコミュニティ施設を手がけてきた。

 

多世代の人たちが働いたり、くつろいだり、集える場所や空間がたくさんある