息子夫婦の家の家具も照明もカーテンも決めてしまった姑
やはり計画的で理路整然としている姑に困り果てていたのは、夫の両親に家を建ててもらってから、吐き気がするようになったと訴えて私の外来を受診した別の30代の専業主婦の女性である。
夫の両親はかなり裕福らしく、土地を買って家を建ててくれたのだが、問題は、家具も照明もカーテンもすべて姑が決めてしまったことだ。
そのうえ、自分が選んだ製品がなぜ優れているのかを理路整然とまくしたてた。息子夫婦の希望も意見も全然聞かずに。
30代の女性は、夫に「住むのは私たちなんだから、お義母さんに全部決めてもらうのは、ちょっと」と言ったのだが、夫は「家を建ててもらったんだから、それくらい決めさせてやれよ」と取り合ってくれなかった。
姑は学歴至上主義で、自分の息子が高学歴であることを何よりも誇りにしており、「いい学校に行かないと、一生不幸になるのよ」「いい学校に行くためには、幼児教育が大切」というのが口癖らしい。
こうした価値観にもとづいて孫を教育すべく、頼まれもしないのに息子夫婦の家に来て英会話を教えたり、絵本を読んだりするそうだ。