厚生労働省の生命表

まずは、私が死ぬ確率を、年齢ごとに見ていくことにしよう。

頼りになるのは統計資料だ。

生命表、という言葉をご存じだろうか。

『死に方がわからない』(著:門賀美央子/双葉社)

保健福祉関係や保険関係の仕事にでも就いていない限り、あんまり耳馴染みがないことと思う。

デジタル大辞泉によると、「年齢別、男女別などに類別し、生存数・死亡数および生存率・死亡率、平均余命(寿命)などを一括して示した表」だそうだ。要するに、この表を見れば、各年齢で死んでしまう確率がどれほどかとか、平均してあと何年生きるのかなどの値をチェックできるのだ。

作成者は厚生労働省で、国勢調査のデータが基になっている。よって、信頼できる資料と考えてよい。こんな表、さすがに改竄するメリットもないだろうし。

また、試算は「一定期間、国内の死亡状況が変化しない」と仮定した上で行われている。よって、今後戦争が勃発するとか、新型コロナウイルスなんて目じゃない高致死率の伝染病によるアウトブレイクが発生するとか、国民皆保険制度が崩れて医療格差が広がるなんてことが起こると、まったく違う数字に書き換えられる可能性はある。念のため、注記しておく。