自分の住む自治体の支援情報を確認してみてほしい
そして、登録用紙を見ていくうちに、自分が生前に何を決めておかなければならないのかも、随分クリアに見えてきた。これはエンディングノートでは得られなかった効果だ。
実は、私はエンディングノートを購入し、記入し始めていた。
だが、やたらと項目が多い上、私にはあんまり関係ない情報も多く(遺産相続とか家系図とか)、結局のところ放置する結果に終わった。それに比べて、これはそもそも身寄りのない単身者を視野の中心に据えているため、無駄がない。
まさか、こんなところに「整えておくべき情報」の道しるべがあったとは。
いやはや、行政サービスといっても気後れせずに試してみるものである。
と、ここまで読んで「え~、うちの自治体はこんなサービスやってないもの。なんか読んで損した~」と思ったあなた。ちょっと待っていただきたい。
確かに、こうした取り組みをしている自治体はまだほとんどない。だが、報道によれば、この制度に関心を持っている地方自治体は複数あるらしい。つまり、今後、同様の制度があなたの住む街に創設される可能性は十分ある。もしかしたら、もう始まっているかもしれない。
だから、一度自分の住む自治体の支援情報を確認してみてほしい。
そして、もし無いようなら市民相談係のようなところに「横須賀にこういう制度があるらしいんですけど、うちでもできませんかね」とメール一本送ってみてはどうだろう。もしくは、比較的福祉関係を熱心にやっている地方議員に送ってもいいかもしれない。