良質でシンプルな朝食
時計遺伝子を意識するなら、朝食でいただく食べ物を少し意識して選ぶようにしましょう。栄養素で言えば、アミノ酸や良質の脂質、炭水化物、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれていれば、時計遺伝子はよくはたらき出します。
メニューのイメージは「質素な旅館の朝ご飯」です。ご飯はお茶碗に半分から7分目くらい。おかずは魚と卵。ハムエッグあるいはベーコンエッグでもいいでしょう。それに納豆と海苔、そして野菜の入ったみそ汁です。
満腹に対して6~7分目くらいというイメージを持って食べ終わると、胃腸への負担がなく、時計遺伝子のスイッチをスムーズに入れられるはずです。
食後、20~30分かけてお茶を飲むと、交感神経がゆっくりと上がり、睡眠時に優位だった副交感神経も下がりすぎず、よいバランスをとることができます。

※本稿は、『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(興陽館)の一部を再編集したものです。
『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(著:小林弘幸/興陽館)
朝を整えれば「だるい」「しんどい」「眠い」が消える。
自律神経研究の第一人者であり、多数のベストセラーを持つ順天堂大学医学部の小林弘幸教授が、おうちでできる「体調の整え方」について、図解を使って詳細に解説!