「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「季節変動に合わせた食事でかぜ対策」です。
季節変動に合わせた食事でかぜ対策
季節で変化する自律神経
自律神経のリズムと言うと、1日の変化(日内変動)を思い浮かべやすいのですが、季節による変動もあります。
特に季節の変わり目は、気温や気圧が大きく変化し、自律神経が乱れて体調を崩すことがよくあります。
季節の変わり目でかぜをひく人が多いのは、自律神経が季節の変化に対応できなかったことが1つの理由です。
一般的に、気温が上がる夏は副交感神経が過剰に上がりやすく、気温が下がる冬は交感神経が過剰に上がりやすくなります。この傾向を踏まえて、食事などを一工夫すると、そのバランスの崩れが防ぎやすくなります。