誰もが持っている「劣等感」という感情

あなたは「劣等感」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

私はアドラー心理学を知る前は「劣等感なんて持ちたくない!」「劣等感は自分が劣っていると思うことだから恥ずかしい」と考えていました。

しかし、アドラーは劣等感もポジティブな感情だと言っています。

劣等感は誰しもが持っている感情です。

人はみな違う存在で、違う性格を持ち合わせているのですから、比較してしまうのはしかたないですよね。

このようなことを、アドラーは「劣等感」と「劣等コンプレックス」という言葉を使い分けて、わかりやすく伝えてくれています。

「劣等感」は誰もが持っている感情。

持っていても恥ずべき感情ではありません。

これも性格と同様で、自分の育ってきた環境や人間関係、これまでの体験に基づいて生まれるものだからです。

その劣等感を前向きなエネルギーとして捉えず、相手を攻撃したり、現実逃避したりするように、ネガティブな方向に傾くことを「劣等コンプレックス」と呼びます。