自分を主語にした伝え方
人は自分のことを否定されたりコントロールされたりするのをいやがるので、「あなたはなんでいつもそうなんだ!」と相手を主語にした言い方は火に油を注ぐだけ。
気持ちを伝えたいのなら、先ほども書いたように「私はこうしてくれると嬉しい」「そうされると悲しいな」と、自分を主語にして伝えるようにしましょう。
また、子育ては自分ひとりで抱え込むものではありません。
ですから、「『課題の分離』で考えると、相手のことはコントロールできないから夫の行動は変えることはできないし、しかたないんだ……」と泣き寝入りする必要はありません。
パートナーが家事をやってくれないことにイライラしたら、自分を主語にして「手伝ってくれたら嬉しい」と伝えましょう。それ以降の結果は手放すしかありません 。
※本稿は『その気持ち、我慢するより、できることがあるかもよ?アドラー心理学でわかった怒りのトリセツ』(大和出版)の一部を再編集したものです。
『その気持ち、我慢するより、できることがあるかもよ?アドラー心理学でわかった怒りのトリセツ』(著:小泉健一・監修:田山夢人/大和出版)
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