年齢を重ねるにつれて、心身の変化を実感している人は多いのではないでしょうか。インテリアアーキテクトの加藤ゑみ子さんは、「変化した肉体とその内面に、今までにはない成熟した美しさが宿っています」と語ります。今回は、加藤さんの著書『変化を愉しむ 60歳からの気品のルール』から一部を抜粋し、心身の変化をゆっくり愉しみながら、自分を美しく表現するヒントをご紹介します。
装いを変える
身体的な変化を受け入れながら装いを愉しむ秘訣は、今の自分に相応しい美しさを見つけることです。成熟した内面を装いでも表現しましょう。
今の自分に似合う色、形、好みによって、「自分スタイル」を再確立することが重要です。
同時に、年齢に関わらず、どのような「自分スタイル」を選んでも、「エレガンス」は重要な要素です。シンプルで無駄のない機能性、良い素材と良い仕立て、着心地の快適さを大切にしましょう。派手さではなく洗練された上質さを纏うことで、大人の魅力が引き立ちます。
また、整然とした簡潔さとこざっぱりとした風雅さを大切にする装いは、日本人が古来から尊んできた美意識にも通じるもの。体型の変化を自然に受け入れながら、内面の豊かさを表現する洗練された装いを愉しみましょう。