子どもを希望に自分の家族を取り戻す
そんな私に希望が訪れたのは、嫁いで10年近くたった時。双子を授かったのだ。これは何年も前から望んでいたことだった。毎週末の義家族の団らん中、居場所に悩む2人のわが子を見て切なくてしかたなかった。よし、もう1人子どもをもうけよう。そうすれば、私や子どもにとっての味方が増える。そんな切望の中での双子の妊娠は、神様からのご褒美だった。
義姉をはじめ、親戚の出入りの多い婚家で、いつも他人扱い。嫁さんと呼ばれるだけの私の日常に、「お母さん」と呼んでくれる宝物が増えた。2人の赤ちゃんの泣き声は、私を強くしてくれる。これまでと同じ環境では体を壊してしまうと思い、双子を出産してすぐに、私は夫にはっきりと伝えた。
「私にはもう、週末、ほかの家族を受け入れる余裕はないです。これからもお義姉さんたちが毎週来るようなら、4人の子どもを連れて離婚します」
私の決意表明の力強さに圧倒され、夫がおずおずと義姉に電話をかけた。その後の義母と義姉の暴言は想像通りだったが、私は譲らない。双子が生まれて数ヵ月が過ぎたころ、大姑が92歳で他界。私にとって、とても大きな存在の祖母だった。