「何度もダイエットに失敗する」「体重は減ったはずなのに、ぽっこりお腹が解消されない」など、ダイエットに関する悩みは尽きないもの。そんななか「どんなダイエットに取り組んでも、自律神経がきちんと機能しなければ、脂肪を落としてやせることはできません」と語るのは、京都大学名誉教授・森谷敏夫先生です。そこで今回は、森谷先生の著書『京大式 脂肪燃焼メソッド』から、一部を抜粋してご紹介します。
いくつになっても自律神経は鍛えられる
痩せるため、そして痩せた体をキープするためには、自律神経が元気に働いていることが最大のカギとなります。
ところが、自律神経も老けていきます。心臓や筋肉や脳や皮膚など全身のあらゆる部分と同様、自律神経の機能も年齢とともに低下していくのです。自律神経の機能のピークは20代、30代。それ以降は下降線をたどります。自律神経の老化につれて、私たちは太りやすくなっていくのです。
特に女性は更年期にホルモンバランスが大きく乱れるため、自律神経が急激に衰えます。その結果、さまざまな不定愁訴が現れ、太りやすくなります。
更年期を乗り切るときも、適度な運動で自律神経を鍛えることが重要です。
つらい時期を乗り越えれば、また元気になれます。体も心も変化後の状態に適応できるようになるためでしょう。しんどい時期はいつか終わる。できるだけスムーズに更年期を乗り切るためにも、運動を活用してほしいと思っています。