「何度もダイエットに失敗する」「体重は減ったはずなのに、ぽっこりお腹が解消されない」など、ダイエットに関する悩みは尽きないもの。そんななか「どんなダイエットに取り組んでも、自律神経がきちんと機能しなければ、脂肪を落としてやせることはできません」と語るのは、京都大学名誉教授・森谷敏夫先生です。そこで今回は、森谷先生の著書『京大式 脂肪燃焼メソッド』から、一部を抜粋してご紹介します。
厳選! 自律神経を鍛える運動
一刻も早く痩せたい! その一心で、いきなり長時間の運動を始めたりする人がいますが、やりすぎは禁物です。
特にこれまで長い間運動不足だった人が、急に無理をすると、たいていケガをしますし、長続きしません。自分のための運動もやりすぎたり、義務にしてしまうと、ストレスになります。30分で運動をやめたくなったのに、「1時間半はやらなければ」と考えて無理して続ければ、当然楽しい気持ちにはなれません。
無理をしないで、楽しみながら自分のペースで運動をするのが大切ですし、そのほうが結果的に長続きします。
「楽しいな、ワクワクするな」と感じながら体を動かしていると、そのうち、運動することに体が少しずつ適応していきます。やがて、日々の歯磨きのように習慣化されていき、運動をしないとスッキリしなくなるでしょう。
どんな運動をすればいいのか、ここからは自律神経を鍛えるための具体的な運動法を紹介します。紹介するのは、ウォーキング。誰にでも簡単にできて、それでいて自律神経を高める絶大な効果があります。