「本当?」と立ち止まる必要がある

それではなぜWHOがナッツ類を推奨するのかと思われるかもしれませんが、WHOが推奨しているのは、あくまでも地中海料理であり、そこに含まれる単一の食品の摂取を推奨しているわけではありません。

このように、「認知症に効果的」とする広告は、議論をすり替えるなどして、あたかも本当に効果があるとわかっているかのようにあなたを魅了してきます。

特定の食品について断定に近い形で「認知症に効く」「認知症予防に効果的」と書かれていたら、「本当?」と立ち止まる必要があります

※本稿は、『認知症になる人 ならない人 全米トップ病院の医師が教える真実』(講談社)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
「実際に介護した人は葬式で泣かない」自制や我慢が効かなくなった高齢者は、介護する側の心身を蝕んでいく
室井滋が抗加齢医学の専門家に聞く「加齢で生じる体の不具合《老化負債》は今からでも返せる?」老いを食い止める返済の習慣とは…
「どう考えても認知症」と思われる運転手のタクシーに乗ったら…仕事や生活に支障があっても認知症と診断されない人が意外に多いワケは

認知症になる人 ならない人 全米トップ病院の医師が教える真実』(著:山田悠史/講談社)

軽度の症状の人も入れたら、日本では65歳以上の4人に1人が認知症になる現代。

しかし、認知症になってしまう人がいる一方、80代、90代でも認知症にならず元気な人はたくさんいます。

不安を抱えるあなたにぜひ読んでほしい、認知症予防&治療の易しくて信頼できるバイブルです。