近藤光史さん
(撮影:中西正男)
MBSラジオの看板帯番組『こんちわコンちゃんお昼ですょ!』でメインパーソナリティを務める近藤光史さん(78)。毎日放送のアナウンサーとしてキャリアをスタートさせ、独立からのタヒチでの起業、帰国して関西の名物ラジオパーソナリティへと波乱万丈の人生を送ってきました。そんな中、昨年12月に横紋筋融解症で入院を経験。筋肉の細胞が壊れ、血中に流れ出してしまう病気で、今年1月13日に番組復帰するまで約1ヵ月「あんなに怖いことはない」期間を経験しました。いきなりの大病を経てたどり着いた境地。そして「ゴールが見えてきた」中で感じるものとは。

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体に力が入らない

体がおかしいなと思ったのは去年の11月下旬でした。ゴルフに行ってたんですよ。その日の朝までは、それこそゴルフに行くくらいだから、元気やったんです。何も体も悪くない。その日もゴルフを楽しんで帰るつもりだったんですけど、ゴルフの途中でちょっとした坂からスベってコケてしまったんです。

雨で下がぬかるんでいたんですけど、坂から落ちて「えらいこっちゃ」と思って起きようとしたら起きられない。体がうまく動かない。力が入らないんです。クラブハウスから車で迎えに来てもらって、ゴルフはそこで中断してゆっくり風呂に入って何となく体を温めて家に帰ったんです。

そこからどうも体に力が入らない。歩くのもうまくいかなくなる。12月になって、家の中で着替えるために脱いでも着られない。そのまま裸の状態で動けなくなって、マネージャーに連絡して病院に連れて行ってもらった。入院となったのが去年の12月半ばでした。

ちょっと前までは入院なんてしたことのない健康体だったのに急にこうなった。自分の中でも理解が追いつかないんですけど、横紋筋融解症という病名でした。