黒井さんのお手紙にありました、MRI検査を受ける前、検査着に着替えるのに苦闘したエピソード、「わかる、わかる」と思いました。

私は今や、一人で病院に行くことはできないので、必ず誰かに付き添ってもらっています。そして検査慣れというより、《検査ズレ》と言っていいほど何度も検査を受けているので、ハナから自分で着替えるのはあきらめている。

付き添いの人に手伝ってもらうことに躊躇も敗北感もないし、ニコニコ顔で「らくちん、らくちん」ってなものです。

むしろ、家での着替えが大変です。朝晩、パジャマを脱いだり着たりも一苦労。横着して、部屋着のトレーナーとジャージーで、ベッドにもぐりこんでしまうことも。

老いとは、葛藤と迷いの連続ですね。でも、あまり葛藤していると疲れてしまうし、気持ちがへこんできます。ですから、横着になってもいいではないかと、これまた居直っている次第です。