65歳以降の女性に急増する「いつの間にか骨折」とは?

「背中や腰が曲がっているお年寄り、いるよね。おじいちゃんとおばあちゃん、どっちが多い?」

小学生、あるいは幼稚園児に、こんな質問を投げかけてみてください。十中八九、というより、ほぼ100%に近い確率で「おばあちゃん」という答えが返ってくると思います。

質問する相手の世代を変えても、おそらく答えは変わらないでしょう。そういうイメージが完全に定着しているからです。

実際に、男性よりも女性のほうが脊柱後弯を発症しやすいことがわかっています。「背中の老い」の悩みを抱えて私の病院を受診する患者さんも、女性のほうが多いです。

ここでみなさんに再びクイズです。

 

Q: 女性は男性に比べ、何倍の確率で脊柱後弯(先天性や若年性のものを除く)を発症しやすいでしょうか?

1:「1.2倍」 2:「1.5倍」 3:「2倍」

驚かないでください。答えは「3」。

なんと、2倍の確率で、女性のほうが脊柱後弯を起こしやすいのです。まさに「断然」「圧倒的」と表現してもいいかもしれません。

 

女性は男性に比べて背中が丸くなりやすい?(写真はイメージ/写真提供:Photo AC)