過度な「安静」は病状を悪化させる

「私は慢性的な腰痛持ちだから、運動は難しいわ。安静第一。痛みが増したら大変だし、かえって逆効果になっちゃうわよ」

「毎日コツコツというけれど、筋肉痛になったらさすがに休んでいいんだよね? 痛いのに運動をしたら、体に悪いでしょ」

「年寄りはなるべく体を動かさないほうがいいというのが、死んだ母の教えでした。筋力が落ちているにもかかわらず運動をしたら、どこか別のところにガタがくるのではないでしょうか。あまり体に負担をかけないほうが、長生きできるような気がします」

これらのご意見、ご感想に対しては、はっきり「そうではありません」と申し上げます。

もちろん、個人差はありますし、そのときの状態にもよります。無理をしてはいけませんし、過度に運動をする必要もありません。

大ケガをした場合は、治療を受けたあとに安静、というのが大原則になります。

ただ、あくまで平均的な話をすると、痛みがあっても、年をとって体が衰えてきても、積極的に運動をするに越したことはないのです。