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厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると「1日あたりのたんぱく質摂取量・平均推移」は、1995年をピークに減少傾向にあるそう。そのようななか「たんぱく質不足は、本来吸収されるはずの栄養素ではなく不要なものを吸収してしまう<腸漏れ(リーキーガット症候群)>を引き起こし、さまざまな不調の原因になる」と語るのは、消化器内視鏡専門医の平島徹朗先生と秋山祖久先生です。そこで今回は、お二人の著書『胃と腸のプロが図解で徹底解説 腸漏れ解決とたんぱく質で最新腸活!』から一部引用、再編集してお届けします。

炭水化物を制限! 食事はたんぱく質ファースト!

糖質ゼロは逆効果! 腸活の最適バランス

腸漏れの原因のひとつに「糖質の摂りすぎ」が挙げられます。血中に糖がたくさんある状態が長く続くことで、腸内の血管が傷つき、炎症を起こし、腸漏れをまねいてしまうのです。

そもそも人の体は水分が60%、脂質が15~20%、たんぱく質が16~18%となり、水分を除いた残り半分弱がたんぱく質でできています。

この結果からすると糖質は、たんぱく質と比べてあまり必要としないものともいえます。炭水化物より、たんぱく質のほうが大事だから、「たんぱく質ファースト」と覚えておきましょう。