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「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「お酒を1杯飲んだら水もコップ1杯」です。

お酒を1杯飲んだら水もコップ1杯

腸を麻痺させるアルコール多飲

お酒を飲みすぎてしまって気持ち悪くなり、吐いてしまったということはないでしょうか。これは、腸が麻痺して動かなくなったことが原因です。

大量のお酒によって交感神経が高まりすぎて、消化器の動きをつかさどる副交感神経のはたらきが過剰に低くなってしまったのです。

一番効果的な対策は、水を飲むことです。

水を飲むと、「胃結腸反射」を誘発できて腸の麻痺を防ぐことができます。ゆっくりでも腸が動いていれば、吐き気を起こさずにすみます。

また腸管が動いていれば、副交感神経も刺激され続けるので極端な低下を防げます。