おじいさんと小型犬の口綱引き?

ちょっと前に愛犬パコ美を連れて帰った時も。昼ごはんに私が作ったミートソーススパゲッティを父親が食べていると、パコ美がすぐそばでスタンバイ。父親の箸使いがおぼつかなくなってきて食べ物をボロボロこぼすため、そのおこぼれを狙っているのだ。

この時はミートソースのミート狙い。おこぼれミートを一口食べた途端、パコ美の目がキラーン。肉の味がよほど美味しかったんでしょう。獲物を狙う野生の眼差しで父親の口元をガン見。

大久保佳代子
(写真提供:マガジンハウス)

すると、父親が箸で豪快に麺をすすっているところを、こらえきれなくなったパコ美がガブッと。口から垂れ下がった麺を下から食べようとしていて。父親が慌ててすすり上げるがパコ美も諦めない。

『パジャマあるよと言われても』(著:大久保佳代子/マガジンハウス)

地獄絵図と言えばそうだけど、おじいさんと小型犬がスパゲッティで口綱引きをしていると思えば、なんだか愉快じゃないの。西光亭のくるみクッキーのパッケージにしてほしいくらい。