「口寂しさ」がなくなる食後の鉄則

今あなたはこの記事を読んでいるので、食事タイムではないと思います。

試しに、今の何も口に入っていないタイミングで、舌の感覚に意識を集中してみてください。

『食べる瞑想:幸せな毎日が続く「新しい心の整え方」』(著:山下明子/三笠書房)

目を閉じると、舌の感覚を受け取りやすくなります。

舌で何を感じますか?

歯に触れている感覚はありますか?

潤っていますか? 乾燥していますか?

何か味を感じますか?

現代の食事は刺激が強い傾向にあります。激辛の食品や強炭酸の飲み物、強い度数のアルコール飲料などを好んで摂取していると、刺激の弱いものや薄味では物足りなさを感じるでしょう。

これは、口の中の感覚が麻痺して、鈍感になっている状態です。

いつもイヤホンで音楽や音声を聴いていると、音が何も聞こえない環境では退屈や不快感を覚えてしまうように、いつも何かを口にしている人は、何も食べていないと物足りなくて落ち着かなくなってしまいます。

だからこそ、日頃から口の中の感覚を麻痺させないことが大切です。数秒で構いませんので、食後は口の中の感覚を研ぎ澄ませてみましょう。