パパとしては満点
その後、三姉妹は、蘭子(河合優実さん)の部屋に集まる。口紅を引いた蘭子の姿にメイコは「なんか綺麗。恋でもしちゅう?」と尋ねる。「口紅のせいやき」と話す蘭子。
「気に入ったなら口紅をあげる」とメイコに尋ねる蘭子。
メイコは「口紅つけてもきっと健太郎さんは気づかん。パパとしては満点や。けんど、うちは…」と吐露する。
蘭子は「メイコ、よろめきドラマみたいなことしたいがかえ?」と返すと、
メイコは「違う!」と否定し、「おしゃれして健太郎さんと歩きたい」と秘めた願いを打ち明ける。
「うちらがいちばんきれいやったころ、口紅もぬれんかった」と戦争中に青春時代を過ごした悲しみを明かす。さらに「うち、母親になってもおしゃれして、健太郎さんと街を歩きたいが」と話した。
嵩からメイコの話を聞いてうろたえる健太郎(高橋文哉さん)に、のぶは詩集を開き助言する。メイコのようにいつも笑顔の人の悲しみを表現した詩に心を動かされた健太郎。
健太郎はメイコがいるカフェを訪れ、「おれ、本当にふうたんぬるか男でごめん」と謝った。続けて、「泣きたいときはおれの胸で泣いてほしか。俺が、涙ば受け止めるけん。メイコ、きれいだ。いちばんきれいだ」とはっきりと伝えた。
涙を流して喜ぶメイコ。「行こう」とメイコの手をとり、店を出ようとする健太郎だったが、お勘定を忘れそうになる。そんな健太郎の様子にメイコは笑顔を見せて――。