『いつもと違う便秘』は大腸のSOSかも!

長年便秘を自覚している方のすべてに精密検査が必要なわけではありません。しかし、便が細くなった、血が混じる、便秘と下痢を繰り返す、体重減少や貧血、腹痛が続くといった変化がある場合、大腸がんの可能性も考えられます。疑わしい場合は、大腸カメラ検査を行います。

大腸がんは、初期の段階では腸の内側の粘膜にとどまっていることが多く、自覚症状もほとんどありません。この時期に発見できれば、内視鏡によるポリープ切除や粘膜切除(EMR)といった比較的負担の少ない治療が可能になります。

『町医者2.0 病気やケガのよくある症状を診察室でぜんぶ聞いてみた』(著:鹿野耕太/日刊現代)

しかし、進行するとがんが腸の壁の奥へ広がり、治療がより負担の大きいものになるのです。「いつもの便秘と違う」と感じたら、自己判断せず受診を検討しましょう。

大腸がんの可能性が低い場合、薬物治療と生活習慣の改善で症状を良くしていきましょう。