記憶にはふたつの種類がある
短期記憶を衰えさせないコツは、《少し前のことを思い出す》をくり返すことです。それをかんたんにできるのがこのトレーニングです。
たとえ思い出せなくても、すぐにさじを投げず、がんばって思い出そうとしてみてください。思い出そうとする行為自体が脳には刺激となるからです。
あわせて、「なぜ」その記事が印象的だったのかを振り返ることで、注意力も高めることができます。
「いま読んでいるページが経済面なら、その前は国際面だったはず。だから**の記事があった」。そんなふうに紙面の流れを手がかりに記憶を呼び起こすと、基礎的な思考力も養われます。
【記憶にはふたつの種類がある】
《長期記憶》:過去の出来事や経験を保存する機能です。幼いころの思い出や、若いころに習得した知識は、何度も復習したり、実生活でくり返し使ったりすることで、長期間保存されます。そのため、認知機能が衰えても、意外としっかりと記憶に残りやすいのです。
《短期記憶》:短期記憶は一時的に情報を記憶しておく機能です。保持時間が短く、情報が消えやすいのが特徴で、もの忘れはこの短期記憶が低下していることが一因です。悪化すると、数分前に見聞きしたことや、食べたものですら忘れてしまうといったことが発生します。
※本稿は『最近、「あれ」「それ」が増えてきた人のための70歳からの脳が老けない新聞の読み方』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『最近、「あれ」「それ」が増えてきた人のための70歳からの脳が老けない新聞の読み方』(著:石川久/アスコム)
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