イメージ(写真提供:photo AC)
「朝が弱い」「疲れやすい」は体質ではなく、脳が覚醒していないからかもしれません。自ら考案した「脳の朝活」で人生が一変したという《脳のスペシャリスト》の加藤俊徳先生が、とっておきの習慣をご紹介します(構成=山田真理 イラスト=宮下和)

前編よりつづく

目覚めたら、8つの脳番地を刺激しよう

どれか一つでも続けることが大切。無理せず楽しく実践してみて

●8つ脳番地の分布図図を拡大

 

【朝活1】朝日を浴びる

<(1)運動系・(2)視覚系>

目が覚めたら、すぐに布団から出てカーテンや雨戸を開けましょう。この動作でまず運動系脳番地が、「天気はどうかな」と外を眺めることで視覚系脳番地が刺激されます。

また朝日を浴びると、強い光の刺激によって脳内で睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられ、脳と体の覚醒スイッチがオンに。

脳を活性化させる脳内物質のセロトニンの分泌も促されるため、明るく前向きな気持ちで一日を始めることができるのです。

 

【朝活2】ラジオをつける、音楽を聴く

<(3)聴覚系>

布団からなかなか出られない人は、まず聴覚系脳番地を刺激して脳の覚醒を促すのも手です。

ラジオは、テレビやスマートフォンと違って映像や文字から内容を補えないぶん、どんなことを話しているかしっかり聴いて内容を理解しようとするので頭が冴えます。番組は音楽メインのものより、トークがメインのもののほうが効果的。

とはいえ、「私はやっぱり音楽がいい」という人は、たとえばギターやドラムなど特定の楽器の音を追いながら集中して聴くといいでしょう。