まずは「薄める」ことを考える
それ以外の調理で塩気が強すぎてしまった場合のリカバーはなかなか難しいですが、塩分を含まない食材を加えれば薄めることができます。
たとえば野菜いためなら、野菜を追加する、もしくは牛乳などを加えてシチューに変えてしまう、という手もあります。砂糖や酢の入れすぎも同様です。
塩や砂糖を「打ち消す」ために別の調味料を入れる人がいますが、そうすると味が混乱してしまいがちです。まずは「薄める」ことを考えてください。
※本稿は、『プロが大切にしている たった一つの料理のルール』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
『プロが大切にしている たった一つの料理のルール』(著:水島弘史/青春出版社)
本書は、プロの料理人である著者が、味つけの要となる「たった一つのルール」、つまり塩加減を軸に、食材への火の通し方、味の組み立て方についてやさしく解説します。
ありあわせのものでサッとつくっておいしくなる、そんな“料理上手”になるための考え方やコツを多数紹介します。