まずは「薄める」ことを考える

それ以外の調理で塩気が強すぎてしまった場合のリカバーはなかなか難しいですが、塩分を含まない食材を加えれば薄めることができます。

たとえば野菜いためなら、野菜を追加する、もしくは牛乳などを加えてシチューに変えてしまう、という手もあります。砂糖や酢の入れすぎも同様です。

塩や砂糖を「打ち消す」ために別の調味料を入れる人がいますが、そうすると味が混乱してしまいがちです。まずは「薄める」ことを考えてください。

 

※本稿は、『プロが大切にしている たった一つの料理のルール』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

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