「健康診断にひっかかってしまった」「お腹まわりが気になる」「疲れがとれない」といった悩みはありませんか?生活習慣病・肥満治療の専門医である牧田善二先生は、「『健康に良い』と信じて実践していることが、じつは健康に良くなかったり、なんとなく習慣化していることが健康を損なう結果につながっていたりします」と語ります。そこで今回は、牧田先生の著書『すぐに実践したくなる すごく使える栄養学テクニック』から一部を抜粋し、「栄養学の正しい知識」をご紹介します。
現代人は「あと100グラムの野菜」が足りない
きゅうりやもやしには、「栄養がない」と思っていませんか?
野菜には、それぞれ健康を維持するうえで欠かせない重要な栄養素が含まれています。もちろん、きゅうりやもやしも同様です。「栄養がない」はデマです。
代表的な栄養素を挙げてみると、きゅうり1本(約100グラム)には、ビタミンCが14ミリグラム、塩分を調節するカリウムが200ミリグラム含まれています。もやし1袋(約240グラム)には、ビタミンCが19ミリグラム、食物繊維が1.3グラム含まれています。
あらゆる野菜にはそれぞれ栄養があります。だから、あらゆる栄養素を得るために、どんな野菜も食べる価値があります。ただし、糖質の高いじゃがいもやかぼちゃなどはたくさん食べないほうが良いことも覚えておいてください。