料理のレシピやコツをネットで検索して試してみても、なかなか上達しない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。料理教室を主催している料理研究家・水島弘史さんは「実はそのネットのレシピや動画が、かえって料理を難しくしてしまっていること、お気づきでしょうか?」と話します。そこで今回は、水島さんの著書『プロが大切にしている たった一つの料理のルール』から、料理をラクに楽しむ基本を一部ご紹介します。
「酒と酢」だけは先に入れよう
調味料を入れるときに「さしすせそ」の順で入れなさいといわれることがあります。
しかし、実際にはどの順番で入れても、あるいは同時に入れても、1〜2分ほど加熱すればすべての味は十分なじみます。ですから、家庭料理ではそれほど調味料を入れる順番を気にする必要はありません。
ただし、「酢と酒は前半で入れる」ということだけは覚えておいてください。
酸味やアルコール分は、加熱によって飛ばす必要があります。酒も酢も、そこに含まれる旨味成分を生かすために使う、だしのような存在だと考えてください。