みんなが幸せなら、それが一番気持ちいいんじゃない?
「自利利他」と聞くと、こう考える人もいるかもしれません。
「なるほど、他人に得をさせれば自分も得をするわけか」「利益だけを追いかけるのではなく、理念も大事にすべきという意味か」「確かに社会貢献をすればイメージアップにつながるよね」「お客さんを喜ばせたら、口コミで広がり、結果的に儲かるんだな」
第一段階としては、その理解で十分です。ぜひ、まずは実践していただきたいと思います。
しかし、自利利他はさらに深いものが根底にあります。
「自分が幸せになるために他人に親切にする」というよりも、「他人の幸せ自体が、自分の幸せである」と感じられると、なお素晴らしいです。
誰かのお悩み解決に貢献し(利他)、その人が「助かった、ありがとう」と心から喜んでくれたとします。その瞬間、自分も「役に立てた」と嬉しくなる。そこで生まれる充足感(自利)。自分と他人は別々の存在ではなく、喜びを共有する関係。平たく言うと「みんなが幸せなら、それが一番気持ちいいんじゃない?」ということなのです。