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着なくなった服を押しこんだクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「こんな時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授! 今回は「防災月間」です。

片づけと防災のゴールは一緒

9月は防災月間です。

これまでの連載でも何度かお伝えしていますが、仙台在住で東日本大震災を経験している私は、片づけと防災は繋がっていると実感しています。

というのも、モノが多いと非常時に避難しにくいのはもちろん、落ちたモノにぶつかったり、破損したものが床に広がったりすることで、ケガなどのリスクも高くなります。

そのため、普段の片づけは暮らしを快適にするだけでなく、命を守る上でとても大切ともいえるのです。

片づけと防災のゴールは一緒。「必要な時に、すぐに使える」状態を作ること。それは、どちらも何がどこにあるか分からないと役に立たないからです。

あらためて、普段の片づけこそが防災に繋がります。そこで今回は、空間ごとにより防災に繋がる片づけチェックポイントをお伝えします。