人間が、休まず動き続けたらどうなってしまうか?
心の天気が雨模様で、調子が悪くなったとしても、動き続けないといけないと考えている人がいます。
私は休むわけにはいかない、そうしなければ、多くの人が困ってしまうからと自分を追い込むように動き続ける人がいます。私もその一人かもしれません。
その例えとして、回遊魚のまぐろを挙げる人もいます。
まぐろは、口から海水中の酸素を取り入れ続けないと酸素不足になるので、休まずに泳ぎ続けなければいけない魚です。
まぐろは眠らずに一生の間、泳ぎ続けることで知られています。
同じように人間も休まず動き続けたらどうなってしまうのでしょう?
十分な睡眠が取れないと、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることがわかっています。
具体的にはセロトニンやドーパミンといった感情を安定させるホルモンの分泌が減少し、気分の落ち込みや不安感が増大します。
さらに慢性的な睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させ、記憶をつかさどる海馬や創造的なアイディアを生み出したり、感情をコントロールしたりする前頭前野などの部位に悪影響を与えることがわかっています。
一日には、昼と夜があります。
同じように人も起きて動く時間帯と、横になって眠る時間帯があります。心も体も、休む時間が必要になるのです。