がんは「知らぬが仏」でちょうどいい

がんに関しても、よほど気になる症状がない限り、今後検診を受けるつもりはありません。

発見されれば、そこから「がん患者」としての生活を送ることになります。

(写真提供:Photo AC)

手術をするにしても抗がん剤治療を受けるにしても、60代以降は体に及ぶダメージはかなり大きくなってしまい、治療でがん自体は治ったとしても、別のところに悪影響が及ぶ可能性は高まりますし、その後も再発の不安にさいなまれるかもしれません。仮に治療しないという選択肢をとったとすれば、余命を突きつけられることは避けられないでしょう。

だから「がん患者」になるタイミングはできるだけ遅いほうがいい。若い人であれば、早期発見早期治療のメリットもあるのでしょうが、シニアの方は必ずしもそうとは言い切れません。

だとしたら、シニア世代の仲間入りをしたここから先は、「知らぬが仏」でいるのが一番いい、と私は考えているわけです。